この週末、相手方の保険屋さんから依頼されてアジャスターさん(査定会社の方)が我が家にいらっしゃいました。
損害額の見積もりを出すために壊れたフレームの写真を撮影しにいらっしゃったわけです。
写真をパシャパシャ撮って「はい、終わり」かと思ったら意外と色々なことを教えてくれたのでメモしておきます。
1.自転車物損事故における減価償却について
これについては巷できくように査定会社によって減価償却されるものだそうです。
中古市場価格を元にして減価償却がかかるそうです。ただ、初耳だったのが耐用年数のこと。
どうも保険会社によってまちまちだそうです。
法的には2年で償却しきってしまって査定額は0になるそうですが、高額なロードバイクの場合どうしてももめることが多いらしく、保険会社によって5年償却や7年の償却で査定額を依頼することがあるそうです。
2.査定額が0円になるか
法的には0円もあり得るらしいですが、それだと事故に遭った方は絶対に納得しないので最低でも中古市場価格の4割程度は保証してくれる保険会社が多いそうです。
3.保険で物損事故として補償された額以外に相手方に差額を請求できるか
これは法的にはOKだそうです。あくまで保険会社は契約者との契約に基づき物損金額を査定し交渉しているのであって、支払いさえ終わってしまえば事故の当事者間でやりとりが行われてもそれについてはタッチできないとのこと。
脅したりすると当然恐喝になってしまいますが、冷静な話し合いの上、保険で保証された金額との差額を相手方に保証してもらうことは法的には問題ないとおっしゃっていました。
4.保険金額が納得できないからといって裁判に持って行った場合は?
過去の判例からするとまず勝てないでしょうとのこと。また、たとえ勝ったとしても弁護士費用その他裁判にかかる費用と労力を考えれば圧倒的に割に合わない。
5.修理と全損どっちが得?
全損した場合、市場の中古価格等を元に算定されるようですが、その金額より修理額が上回った場合、全損額しか保険では保証できないとのこと。
6.事故によりレースやイベントに出られなくて申込代金が無駄になったんだけど・・・
この場合、申込時の金額が判る資料があればそれを自転車屋さんで出してもらった事故見積と一緒に出してくれとのこと。査定額に参加費分をプラスして保険会社に通知してくれるそうです。
7.結果的にやられ損ではないか
残念ながらそういうこととのこと。保険は現状復帰を保証するのではなく、現状復帰するための手助けを行うものとのこと。マジでー!?
とのお話をしました。
Webなどで調べるとアジャスターさんはド素人がいらっしゃることが多いとのことでしたが、今回いらして下さった方は自転車にも精通しているようで色々なことを教えてくれました。
さて、どうなることやら・・・
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