いや~
行って来ましたよ。大弛峠。
会社の上司と、元社員の方と3人で行って来ました。
朝3時30分に起きて、準備して、5時に地元の駅へ。人生初の輪行です。昨晩25分で自転車を袋に詰められたので30分ほど余裕を見て駅に着きました。
結果はちゃんと電車に乗れましたヨ(^-^)\
モタモタすることなく、シャキシャキと自転車を袋に詰めて予定通り電車に。
京浜東北線、武蔵野線、中央線と乗り継いで高尾で中央本線に乗り換えて上司ともう一人の方にお会いして一同本日の目的地である塩山へ。
輪行意外と良いですね。目的地まで楽して移動できるのでかなり便利です。
こんな景色を楽しみながらガタゴト電車に揺られます。周りには同じような自転車乗りと大勢の登山客で結構賑わっています。
で。塩山到着。
そそくさと自転車を袋から出して組み立てて出発準備です。
天気も良くなってきて、日差しがかなり強いです。
各部自転車の点検とGPSをセットしていざ、大弛峠へ!!
さすが山間部。
結構急な坂道が続きます。
続きます
続きます (;´Д`)
あれ?
GPSを見てみると標高800m
出発した塩山駅が標高400mだから既に2倍近く上がっています
信号待ちで上司に「なんか始まる前に疲れちゃいそうなほど坂道だらけですね」と言ったら
「もうとっくに始まっているよ」
との一言。
なんと駅を出てからずっと登りで、このあと平地はないとのこと(汗)
やばい。ヒルクライマーである上司に結構ペースを合わせて登っていました
MTBで来ていた元社員の方も既に千切られ気味。ちいさーーーーーく写っているの、分かります?
天気も良く、とても気持ちいいです。既に山間部です。
上司と抜かれながら抜きながらを繰り返し、山道を進んでいきます。
既にスピードは8Km/h~10Km/hくらい。ママチャリより遅いです。
標高も1300mくらいになります。
周りには人気もなくなり、自分と上司だけ、さんさんと降り注ぐ日差しの中、ただ息を切らしながら無言で坂を上り続けます。
ずっと坂道を登ってきて、パッと視界が開けたと思ったら今回のツーリングで唯一の下り。
もう終わりかぁ?と思ったら目の前に広がるあの山の向こう側に登ることを告げられました。
もういい。クビでもいいからもう帰りたい。。。。
本気でそう思いました(汗
坂を一気に下り、しばらくまた登ると通行止めの看板(大弛峠に通じる道は5月末まで車両通行止めなんですね)。ここからいよいよ大弛峠に入ります。
ここまでの道のりで完全にボトルのドリンクを使い果たして困ってしまっていたので、きれいな小川で水をくんでボトルに入れます。何か入っていてもキニシナイ!
自転車では食料か水がなくなったらそれはイコール脱落を意味します。
背に腹は代えられないのです。
小川の水をがぶ飲みし、補給食である羊羹を食べて出発。大弛峠へ続く道に入りました。
先ほどまでとは違い、完全に山道です。
ちょwww
ちょっと待った。
辛い。
辛すぎる。
先ほどまで走ってきたのはほんの小手調べみたいなもの。
ここからは勾配が相当厳しい。マジで厳しい。
あまりの勾配率でゲロが出そうなほど苦しい。
富士山も見えます。この標高からだとちょっと目線が違いますね。
途中あまりに苦しくて橋で一休み。
通行止めで車は通らない道なので道の真ん中で大の字になって仰向けに寝転びます。
気持ちいい。
こんだけ目立って眠っているから後から元社員の方が来たら起こしてくれるだろうと、一瞬で眠りに落ちますw
どのくらい眠ったか分からないけど、目が覚めて、ちょっと体力が回復したのでまたペダルを踏み出します。
遙か向こうにかすかに南アルプスの山々も見えます。ひゃー。
暑い空気、青い空、濃い緑、鳥の鳴き声、自分の息とチェーンがスプロケットとかみ合う音。ただそれだけの世界。
自転車で山を登ったことのない人には絶対分からないこの世界。
世界中が自分一人だけになったような独特な世界。
脱落は誰のせいでもなく、自分だけの責任。成功も誰のおかげでもなく、自分だけの力。
すごくシンプルな世界。
完全にクライマーズハイになってひたすらペダルを回します。
既に標高は1900mを超えます。
この辺になると落石しそうな崖が増え、木々の種類も変わります。
標高で言えばあと400mくらい。
ここまで来ると頭の中には「引き返す」という言葉はありません。ただ前に進むのみ。
とっくに頂上かと思っていた上司もどこかで休んでいたのか、追いつきました。
まさか追いつかれるとは思っていなかったみたいですww
ちょっと一休み。
上司もボトルの水を使い切ったのか、湧き水で水を補給。上司を立てる良くできた部下である僕は、「お先にどうぞ」と譲ります。
…残念ながら水が茶色いって(笑)飲めそうにありませんww
いやいやいや、決して人柱にしたわけではないですよ!?よ?
仕方なく二人でボトルを空にしたまま再スタートです。
僕も意識朦朧としています。
あと残り500m!!!!うぉぉ~!!元気が出てきたぞー
ついたー!!!
とうとう着きました。
ここまで36Kmの間99%は上り坂でした。
3時間30分かけて標高2352mまで登ってきました!!
すげーよ、オレ!
ヒルクライマーの上司も今回は相当しんどい戦いだったとご満悦!
山小屋が頂上にあるとのことなので補給しようと向かいます。
お約束通り冬期休業中です。
でも、前もって調べておいたのでその脇に湧き水小屋があることは知っていました。
水!水!!
水? 看板がちょっとかわいい
飲めないの!?
でも、関係ありません。
既に小川の水は飲んでいます。
ちょっとくらいの大腸菌だって大丈夫なはずです。飲んじゃうもんねー!
湧き水をボトルにくんで、一気に飲み干します!!
すっっっっっっっっげーー冷たいっ!!!!!!
今までの苦しさも相まって、最高に美味いです!!!
頂上には駐車場。シーズン中は満車になるそうですよ
こっちは長野側。山梨側は舗装されているけど、長野側は未舗装だそうです。
ミネラル補給で海苔を補給します。
程なくして、元社員の方も到着。
写真を撮ってお別れです。
元社員の彼、実はこのまま長野側を下ってあといくつかの山を登って秩父の方に抜けていくそうです。。。
すごい。正直すごすぎます。
そんなわけで上司と二人、ダウンヒルです。
ダウンヒルで冷えるのを防ぐためにお腹にビニール袋を入れます。
いざ!
…僕は大垂水峠でダウンヒル中にクラッシュしたトラウマから大のダウンヒル嫌い。
30Km以上の下り坂。
もう拷問です(;´Д`)
先々週の富士山のダウンヒルも怖かったけど、ここはもう距離も勾配も比較になりません。
半ベソかきながらひたすら終わってくれることを祈りながら下ります。
そんなわけで、ダウンヒル以外は本当に楽しい一日でした。
苦しかったけど、人は都合良くできているので、苦しいことはすぐに忘れちゃいます。
やり遂げた達成感のみ、残っています!
でも、また登れって言われたらもう登らないw
ここは本当に辛い峠でしたよ。えぇ。
ヒルクライムは、人生ですね。
ずっと坂道の人生でも、死ぬ間際、達成感でいっぱいだったらそれでいいかと思いますよ。はい。
走行距離:72.12Km
走行時間:4時間40分
最高速度65.3Km/h
平均速度:15.4Km/h
今回の走行コース
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