WH-6700買っちゃいました。

手組みのホイールがどうしても激しい縦振れ取れなくなっちゃって非常に困っていたんだけど、このたび国内最安値の某通販でWH-6700を買っちゃいました。EASTONのEA70とものすごく悩んだんだけどカップアンドコーンのハブでメンテナンスができるのと、世界のシマノが本気を出したホイールということでWH-6700を選んだんです。
色んな言い訳を自分にしながらの購入。資金が完全に底をついた…

で、１４日の金曜日夜に届きました。






子供達を寝かして早速の開封。ロゴはシールじゃなくてプリント。ナイスシマノ！今までどんだけやる気がなかったんだよｗ

すっげー細いくせに少ないスポーク。これ途中で折れたら絶対走れないよね。完組ホイールはこれが不安だけど、ハブがメカニカルで格好良すぎるので許す。このかっこよさ。艶消しの加工が憎い。これだけで俺昇天しちゃうｗ

WH-6700といえばチューブレス。
チューブレスホイールのリムは空気が漏れないように当然スポーク穴がありません。手組み派だった僕からするとちょっと気持ち悪いです。

タイヤはIRCのFomula PRO X-Guard。ハッチンソンのタイヤがwiggleで激安だったのでそっちが良かったんだけど、僕の自転車の先輩（ってか自転車を乗るきっかけをくれた人）である”しおっぴさん”が「ハッチンソンだけはやめとけ。堅くて話にならん。IRCなら手でも余裕ではめられる。」って言っていたのでIRCを選びました。確かに数年前、しおっぴさんのDURAのチューブレスにタイヤをはめる作業を無理矢理手伝わされましたが、不良品かと思うほど全く装着できなかった記憶があります。今回は素直に忠告を受け入れてIRCにしました。

IRCのチューブレスタイヤには石けん水が入っています。
タイヤ交換の後にゴム臭くなった手を洗うため…ではなくて、チューブレスはタイヤをホイールにはめ込むのが大変なので摩擦を少なくするためにリムに石けん水を塗りたくるのです。

で、いざタイヤ装着。
んあぁ。堅い。堅い。堅すぎる。
石けん水なんて全く持って意味なし。ってか、コレを手ではめられるってどういうことよ？すっげー堅い。タイヤのビートが堅すぎてリムに全然乗っかりません。引っ張ったり外したり押し込んでみたり…汗びっしょりになりながら格闘すること１時間。やっとリアのホイールにタイヤがはまりました。最後はチューブレスタイヤには御法度と言われるタイヤレバーを使ってしまうほど堅い。

そして自転車の車輪は２コあるわけで、今度はフロントホイールorz
色んなブログを見る限りではひとつはめるとコツが分かって２個目は余裕といわれていますが、リアホイールより苦戦…オレ、学習能力なしだorz。
結局トータル２時間半ほどの格闘でなんとか２本のホイールが完成しました。汗びっしょりで指先の指紋は無くなり、両手が赤く腫れ上がってほとんど指先の感覚がありません。ブルベの途中、夜の山奥でもしパンクでもしたらオレもう二度と帰ってこれないかもしれないｗ

さっそく今のホイールから105のスプロケを移植して自転車に装着。ディレイラーの調整をしようとして問題発覚。僕の自転車、ピストになってしまいました。フリーが動かなくなってしまい、ディレイラー調整中にペダルの回転を止めた途端に激しい音と共にチェーンがすっ飛びました（汗

いったい何が起こったのかさっっっっっっぱり状況がつかめず、しばらく呆然としてしまいましたが、インターネット全盛期のこの時代。すっかり感覚のなくなった指先でiPhoneを使いさっと調べてみると、なんと6700シリーズのハブには旧来の105の10sスプロケを装着できないらしいことが発覚！
装着するためには1mmのスペーサーをハブに咬ませる必要があるとのこと。そんなスペーサー持っていないよぅ。と半泣きになってしまいました。ここまでの苦労は…

すっかり夜も更けたので仕方なく明日のツーリングでの新ホイールのシェイクダウンを諦めようと思い、新ホイールを外して部屋に置きに行ったときに前使っていてすっかりお蔵入りした昔のホイールが目に入りました。今まで気づかなかったんだけど、リアハブにスペーサーがくっついていました。

おおおお。こりゃ神様からのプレゼント！

普段全く信仰のない僕でも神様に感謝して新ホイールにスペーサーを咬まし、スプロケをくっつけます。おぉ！ちゃんとフリーが回る！

できたー！できたよママン。

自転車にくっつけてディレイラーを調整してペダルを回してみるとブンブン回ります。すげー。今まで履いたどのホイールよりブンブン回ってる！勢いが付きすぎて自転車がディスプレイスタンドから外れそうなくらい回ってる！ハブの回転が良いのか？それとも空力のおかげか？

完全に睡眠時間を削ってしまったのでもっと回していたい衝動をグッと抑えてこの日は就寝。
翌日、例の”しおっぴさん”とツーリングのために早起きして早速出発。初めてのチューブレスタイヤです。

乗ってみた感想は一言で言うと乗り心地最高。
クリンチャー、チューブラー、チューブレスと乗り継いだ経験から言うと、チューブラーに限りなく近い乗り心地。厳密に言うと、クリンチャータイヤがアスファルトの上を走るとして、チューブラータイヤが高級絨毯の上を走っている感覚。チューブレスはゲル状の路面を走る感覚みたいな。ヌメっとした走り心地。振動吸収性はチューブラーと変わりません。

チューブレス≒チューブラー＞＞＞越えられない壁＞＞＞高級なタイヤを履いたクリンチャー

という感じですね。

路面追従性もよし。若干縦の剛性がないのかなと思いましたが、気にならないレベル。
徐々にスピードを上げていくと…っていうか徐々にじゃなくて勝手に一気にスピードが上がっちゃいます。ゼロスタートからの加速もいい。今までの手組みホイールに比べると重量はほとんど一緒なのにものすごい軽さ。これが完組ホイールの実力か。
よくギア1枚軽くなったとか言いますが、そんなありふれた無粋な表現では表しきれない感じ。戦闘的なホイールは後ろから押し出された加速感がしますが、WH-6700はそこまでの加速感ではありません。むしろ、ペダルの回転を余すことなく路面に伝えてくれる優等生。

高級な戦闘的ホイールが
スタイル抜群の美人でベッドの上でもすごくて今すぐお付き合いしたい今風なおねーちゃん
だとすると、WH-6700は
見た目は地味だけど料理が上手で家庭的で気が利いて尽くしてくれる結婚したくなるおねえさん
みたいな感じ？とても優等生です。

30Km/hを超えてから35Km/hまでの加速が心地良い。40Km/hくらいまでは無理することなく素直にペダルの回転を地面に伝えてくれました。これはいい。Yoshihisaさんとの朝練でもこれなら絶対勝てる！ｗ

なんだろう。この感覚。
初めてロードバイクを乗ったときに「羽を手に入れた」感覚だったけど、このホイールを履いて小気味良い加速感を味わうと「走る喜び」を手に入れたような感覚。あぁ、走っていてキモチイイ…昇天！


そんなわけで今日はツーリングでした。片道70Km離れた埼玉県名栗村のターニップというお店に鶏の香草焼きを食べに行くツアーでした。
僕としおっぴさんの２人で行くと思って集合場所に行ったらしおっぴさんともう二方。合計４人での出発。入間川の終点でひとり用事のために離脱して、名栗に入って、しおっぴさんのお知り合いの方とすれ違い合流。再度４人でターニップを目指します。
飯能を超えた辺りからゆるい上り坂になっているんだけど、今まで踏み込むペダリングでこなしていた路面が今日はペダルを回すだけでグイグイ加速できちゃいます。こりゃ楽ちん。心拍はいつもより20bpmくらい低くてギアも１～２枚重いギア、脚は全然余裕。僭越ながら前を曳かせて頂きました。

ターニップはこんなお店。
黄色い看板が目印です。

自転車海苔は先にお店で待っていて合流した方も含め、僕らしかいませんでしたが、バイクラックに並ぶ自転車はCOLNAGOのEPSが３台も並んじゃって目が飛び出ちゃうくらい高いパーツが目白押しという高級感漂う風景でした。オッサン達どんだけ金もってんだよｗ

自転車海苔御用達のお店らしく、バイクラック、空気入れ等利用可でチューブや何故か自転車用サングラスまで売っているようなお店。でも、店員さんも感じが良くて、高台にあるため景色も良くて良いお店でした。

暖かくなったらこのデッキでご飯食べたい。

出てきた香草焼きは香りが良くて焼き加減もパリパリで美味しかったですね。みなさん初めてこのお店に来るときはまず香草焼きを頼むというのが納得できるお味。
すっかりお腹を空かせていたので大満足です。

帰りは大列車になっての帰宅。ぐんぐんスピードに乗って楽しい走りでした。
前履いていたホイールじゃすっかり体力が消耗していたんだろうけど、今回は超楽ちん。解散場所の秋ヶ瀬に着いた頃には往復130Kmくらい走っていたけど、それでもなお高速巡航しようという気になるくらい足と身体の負担が楽。このホイールすごい。まるで違う自転車になりましたよ。

そんなわけで、ターニップ。美味しかったです。オススメ。
しおっぴさんをはじめ、お知り合いの方達も良い方ばかりで楽しく走れました。

今日のルートはこちら

今日の走行記録
平均速度：23.3Km/h
平均心拍数：130bpm
最高速度：41.8Km/h
最高心拍数：175bpm
消費カロリー：2338KCal
走行時間：6時間10分
走行距離：143.98Km
累計走行距離：19,486Km



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